㊼ 城崎温泉殺人事件

企画:中津留章仁、堀川  炎

中津留章仁

中津留章仁

堀川 炎

堀川 炎

6/12(木)ー 6/15(日)

「豊岡市長が殺された! 捜査線上に浮かんだのは7人の容疑者。
あなたの頭脳と足で城崎温泉内に潜む真犯人を探せ!!」

大会開会式で起こった、市長殺害という不謹慎極まりない虚構の殺人事件。ご参加の皆さんは、街の中に散らばる犯人の手がかりを追ってください…! 開会式に出席できない方もご参加OK。事件を記した文書を皆さんにお渡しします。閉会式で解決編が演じられます。

出演
佃典彦/ 鐘下辰男、平塚直隆、川口八郎、
前園あかり、コロ、宇原智茂、坂本鈴/
中貝宗治市長


<市長からの依頼>
私はどうやら殺されてしまったようだ。日付は6月12日(木)の午後5時15分頃で、場所は城崎国際アートセンター控室。刑事たちが犯人を必死で探そうとしているが、人手が足りない。そこで手の空いた人たちにも、ぜひ容疑者を探す手伝いをしてほしいのだ。その代わり、外湯につかりながらで結構だ。以前、ここ城崎では「アートセンター(旧城崎大会議館)」と「8個目の外湯」、どちらを作るかで議論が起こった。その時、私はこの大会議館をアートセンターに改装することを選んでいる。なぜなら、城崎大会議館で、カップルの逢い引きを見かけてしまったからだ。噂によるとそれが原因で、アートセンター反対派はカップルを恨んでいるという。
それにしてもいったい誰が私を殺したのだろう。記憶が全くないのだ。犯人の情報を集めて、下のシートを埋めて刑事に教えてやってくれ。今出ている容疑者は、ロープウェイ管理人、議員秘書、議員運転手、城崎観光客、ヌード劇場の女、外湯に勤めるパートの女。健闘を祈る。

<登場人物と犯行時間の行動について>
・市長 アートセンターを設立した張本人
・刑事 兵庫県警。この事件を調査しにやってきた
・巡査 刑事の女部下。
・観光客 月一度、城崎に絵を描きにやってくる。「御所の湯にいました。アートセンターには賛成です」
・秘書 賛成派である市議会議員の秘書「喫煙所でタバコを吸っていました。アートセンターには、賛成です」
・運転手 同じく市議会議員の運転手。「先生の指示でアートセンターを離れました。アートセンターは、どちらでも」
・管理人 第一発見者でロープウェイの管理人。「仕事をしてました。アートセンターには反対でしたよ」
・パート まんだら湯でパートとして働いている女「バイトが終わってから、あるところに行ってました。
プライベートなんで言えませんけど」
・女 別名モンロー。ヌード劇場のチャイナ服を着た売れっ子。
「本番前は楽屋で集中していました。アートセンターには賛成です。市長との仲はご想像にお任せします」

外湯に散らばるヒント
murdercase_kaitou

謎ときシート 回答
<まずはアートセンターに行こう!>
市長:アートセンターには、凶器となったもののキーワードが隠されている。①~③の文字を並べよう。
凶器は、マツバガニ弁当の陶器

<鴻の湯>
中に入ると紙が貼ってある。ここの近くにいるロープウェイの管理人は、足湯の修理をしていたことが目撃者の証言で分かったようだ。

<まんだら湯>
ロビーには、ある表が貼ってある。あのパ―トの勤務時刻は・・・。犯行時間付近、17時以降のシフトはどうなっているだろうか?

<御所の湯>
ここのロビーには観光客の忘れものが貼ってある。書いている人物は誰だか分かるかな?
彼の文章を読んでみて。観光客はモンローを追いかけていた。

<さとの湯>
秘書の実家は土産物屋で、外湯候補の近くにある。

<一の湯>
運転手についてだ。議員が内緒で行っていたこと、それは議員のパンツを探すこと。
娘さんからもらったんだって。

<地蔵湯>
市長とモンローとの仲。それはお金を貸している仲だった。

<柳湯>
パートは、ここになにか用事があったようだ。

<駅前のコインロッカー>
駅から出て、バスターミナルを渡ると、コインロッカーがある。
市長が視察の時にみかけたカップルのひとりは秘書
秘書と交際していたのは、巡査だったという情報だ!

<殺人動機>
秘書が市長に見つかったと知ったから。

城崎温泉殺人事件の犯人は……秘書

秘書の告白
秘書 私の実家は土産物屋をやっているんですがね、すぐそこなんです。父が亡くなってからも、母はひとりで店を切り盛りしてきました。風邪を引いたってそうでした。けれど、こんなご時世です。それに、店の場所は通りから少し離れています。だからまあ、客足が少ないわけですわ。店を開いているだけで赤字になる。店をやめたらどうか、何度そう尋ねたか分かりません。それでも店を閉めなかったのは、父の形見ということが大きかったのでしょう。だから母は、ここに外湯ができるかもしれないと聞いた時、とても喜んでいました。これで店に客が入れば、続けられる。とところが、市長はアートセンターを作ることを決めた。城崎の人間たちが外湯に賛成していたのにです。結局母は体調を崩し、今も寝込んでいます。アートセンターができたって私たちは生きていけない。芸術なんかじゃ、生活はどうにもならないんです。市長には豊岡の誇りがない。そう思ったらあの人に対して激しい怒りがわきあがって・・・市長は豊岡市民じゃない
パート だからって、殺すのはちがうんじゃないの?
観光客 市長がアートセンターにしたのは、たしか前の建物の裏で恋人たちが逢い引きしている姿を見かけたからだよね?
刑事 はい。調査によると、視察にきた市長がカップルを偶然目撃してしまったと。それで風紀の乱れを律しようとこの建物を活用することになったようですね。
観光客 なるほどねぇ
パート やっぱりそのバカップルが悪いんだよ。恨むなら市長じゃなくて、そのバカップルでしょう。
運転手 そいつのお陰で外湯の話がなくなったんだからね。
秘書 ・・・私はとても憎かったんです。母が体調を崩すまでに楽しみにしていた外湯の話がなくなってしまったことが

そこへ巡査が話しに加わる。

巡査 もう良いよ。
刑事 なんだ急に
巡査 聞いたんでしょう、市長に。
秘書 ……。
パート え、何の話?
刑事 市長がかつて会議館を視察したときに見つけたカップルとは、この二人です。
一同 ええっ?
管理人 お前らのせいだ。お前らのせいで、こんな訳分かんねえ施設が出来ちまったんだ。
パート そうだよ。てめえらただで済むと思うなよ。二度と城崎の土地に足踏み入れんじゃねえ。
秘書 僕だって憎んでた。市長に見つかったかカップルを心底………それが……それが、僕たちだなんて……ありえないよ。
刑事 だから、市長を殺したんですか。あなたは城崎の将来をいつも考えていたと聞いています。城崎の一部の人間から憎まれたら、あなたが出馬するときの基盤を失うどころか、城崎の街にすらいられなくなってしまう。それが、許せなかった。
秘書 城崎から出馬出来なきゃ意味がありません。
巡査 だからって、人を殺して良い訳ないでしょ。
刑事 彼女の言う通りです。
秘書 押さえることが出来なかったんです。この街にいられないと思ったら……。
女 城崎の人たちに憎まれるから?
秘書 ……。
女 馬鹿ね……私だってね、こんな仕事してるから結構嫌われてるのよ。それでも住んでいたら誰かしら認めてくれる人は出来るんだから。人のふれあいってそういうものよ……なのに、そんなことで道を踏み外すなんて。
秘書 違うんです……僕たちの交際は、彼女の両親に反対されていました……だから、ずっと秘密にしていました……あるとき、彼女から別れを告げられました。両親にばれてしまったんです……彼女の父は城崎で旅館を経営していて、市長さんとも顔見知りでした……市長との話の中で、彼女のお父さんに知らせたのは、市長だと知りました。僕たちが別れさせられたのはすべて市長のせいだったんです。だから…だから……どうしてもあいつが許せなくて……
巡査 市長のせいじゃないよ。元々別れたかったの。
秘書 え?
巡査 だけど、それ言ったら怒るでしょう?怒ったら何するかわかんないし……親にばれたから、ちょうどいい機会だと思って……

秘書、号泣する。