短編戯曲コンクール「こうのとり短編戯曲賞」作品募集⇒受付終了

滞在取材によって創作された短編戯曲のコンクール「こうのとり短編戯曲賞」および「街角リーディング」開催について

日本劇作家協会では、劇作家大会2014豊岡大会において、新たな戯曲賞「こうのとり短編戯曲賞」を設けることとなりました。つきましては、本コンクールにエントリーする劇作家を公募します。

本賞は、通常の戯曲賞と大きく異なります。それは、豊岡市(城崎温泉)を舞台にした上演時間15分の短編戯曲を、実際に豊岡市(城崎温泉)に滞在し取材していただいたうえで執筆をしていただくことになるからです。おそらく滞在取材による創作戯曲のコンクールというのは全国的に初めての試みとなるはずです。また、創作された戯曲は、劇作家大会当日に、現地各所(戯曲の舞台となった場所など)でリーディング上演をしていただき、一般の投票により最優秀作品を決定します。最優秀作品については、劇作家大会閉会式において最優秀作品賞を授与ののち上演していただくことになります。

また、今回の戯曲賞では、滞在取材を行わない想像力のみで執筆された短編戯曲の街角上演も行います。滞在取材を行う3月のご予定が合わない方もご応募ください。
(※選考を経て正式に参加となる者については渡航費・滞在費は協会が負担します。人数の多い場合は一部負担となる場合があります。)

「こうのとり短編戯曲賞」の流れ
1. 提出 短編戯曲の作品内容の提出(2月28日まで)
2. 選考 滞在取材をする6名を選出(3月10日、豊岡大会HPで発表予定)
3. 取材 豊岡市(城崎温泉)でプロットを元にした取材(3月中、2泊3日予定)
4. 模索 キャスティングほか上演形態の模索(5月中)
5.上演 ※6/12~14日街角リーディング、15日授賞式および最優秀作品上演
応募受付期間
2014年2月10日(月)~2月28日(金)当日消印有効 (受付は終了しました)
応募資格
新人、または新人として再生を志す者
応募規定
・兵庫県豊岡市を題材にした作品であること
・1人何作品でも提出可
・新規に書き下ろされたものであること
・原作のあるものは不可
・大会期間中に審査・結果発表リーディングを行いますので参加願います
応募形式
以下の6点をお書きください:
(1)劇作家名
(2)連絡先<Eメールアドレス・電話番号・住所>
(3)作品タイトル
(4)戯曲の主たる舞台となる豊岡市の場所(※参考:豊岡観光ガイド
(5)作品内容(2000文字以内、上演時間は15分程度)
(6)滞在取材を希望するかどうか
※下記の参考例をご参照下さい。
応募先・問合せ先
日本劇作家大会2014豊岡大会 東京事務局
メール machikado◎toyooka-geki.org (◎を@に変えてください)
@toyooka-geki.org からのメールを受信できるようご設定ください。
郵送 〒166-0002 東京都杉並区高円寺北2-29-14-501 日本劇作家協会「こうのとり戯曲賞」係
Fax 03-5364-9205 (日本劇作家協会)

参考例

  • (1)劇作家名:豊岡太郎
  • (2)連絡先:taro@toyooka-geki.org
           03-1234-5678
           〒166-7777 東京都杉並区豊岡8-9
  • (3)タイトル「長湯の妻を待つ」
  • (4)場所:温泉街にある、外湯の入り口付近
  • (5)作品内容:
    野良猫相手に雑談をする、居酒屋を営む夫婦の会話劇。
    
    外湯の前に男が一人。
    彼は妻を待っている。
    待ちくたびれた男は、妻へ悪態をつき始める。日常の些細な悪口を喜劇のように軽妙に。
    「うちの奴は鬼嫁でね」
    いつしか男は、誰かに語りかける口調となる。
    珍妙な夫婦のやり取りを、面白おかしく語って聞かせる男。
    
    数々の文句を言い捨てる男。その中でも、男が最も我慢ならないのは妻の長湯であった。
    いつも自分が延々待たされて風邪をひくのだ。
    男は、くしゃみを一つした。
    次第に語りによって、男の妻が一昨年亡くなっている事が知れる。
    これからも毎年の妻の命日には、こうして彼女が好きだった城崎温泉へ来るのだと男は言う。
    昔にそうだったように、自分を湯冷めさせる事で、妻との記憶を確かめているのだと。
    「妻はきっと、向こうに俺が着くまでノンビリ長湯してますよ」
    男は微笑み、下駄を鳴らして去って行く。
    
  • (6)滞在取材:希望します